selector spread WIXOSS タマ・イオナ・るう子の正体についての考察(8話終了時点)

考察…というと大仰だし、ほとんど妄想に近い推測なのですが、selector spread WIXOSS第8話「この世界は私物」においてイオナ・タマ・繭の過去が語られたので、彼女たちと、るう子の正体について色々と考えてみました。正直、結論みたいなものは全然出てないです。


※ネタバレ記事なので未見の方はご注意を※
















「光の少女・よい子のシロ」



「闇の少女・悪い子のクロ」


二人を生み出したのは繭。彼女の願いは?
選択する事の許された全ての少女(selector)達への復讐


その繭の願いを叶えてくれるのはシロとクロの二人…。


というのが8話で開示された情報。


では、確定情報が比較的多いクロからまず見ていく。




■闇の少女クロについて

「皆を不幸にするため、永遠に戦い続ける。それがあなた。闇の子の運命」
ここではシロは眠っており、繭がクロに向かって二人きりで話をしている。





外界の少女の元へと送られたクロ。バトルに勝ち続け、人間と何度も入れ替わることでセレクター・ルリグを増やし続けた。しかし、繭は彼女の働きに満足していなかったのか、バトルサイコのウリスを伊緒奈(クロ)の所へと送りつける。



(外界に来たばかりの頃の綺麗なクロ)



(伊緒奈の手元に来た時からどす黒い笑みを浮かべるウリス)


ウリスと出会ってバトルを続ける内に、ウリスのバトル狂に染まっていったのか、バトルに生きがいを見出していく伊緒奈(クロ)
その後は我々視聴者が分かる範囲でも、モデル浦添伊緒奈として雑誌などを使ったウィクロス布教活動を活発に行ったり、タワーでセレクターを集めたバトル大会を開いたりと、繭の願いに沿う形であれこれ奮闘。


 
るう子に出会った時に、「願いの無いバトルは冒涜」であると少し無感情に告げているのは、「繭の願いへの冒涜」であるという"クロ"としての責務から……?



晶に対してセレクターバトルを汚して欲しくない」と、めずらしく不快感を露わにしていたのはどちらかと言えばバトルに生きがいを見つけた浦添伊緒奈の感情が大きいのだろうか……?




おそらくだが、クロは勝ち続ける事が宿命付けられていたのだと思う。





 
このシーンでも「あなたの願いはクロが叶える」と繭も言っていたし、基本的にクロは「皆を不幸にするため、永遠に戦い続ける」ために勝ち続けなければならない存在なのだろう。
(そして、その宿命が揺らいだ第8話においてイオナは「敗北」を喫した)




しかし、「皆を不幸にするため、永遠に戦い続ける」という使命の下でクロが実行しているのは「永遠に闘って勝ち続ける」ということについてのみです。
まぁ結果的には皆を不幸にしてしまっているのですが、クロ(伊緒奈)はバトルすることを求めてはいても、負けた相手の破滅に関しては特に言及することがありません。クロ自身は破滅に関しては大して興味が無いのかも。
繭もそうなのですが彼女達は本質的には「ひとりぼっちの少女」なので、我々やウリスが思い描くような「本当に真っ黒な邪悪」とはすこし違う「無邪気な邪悪」であるようにも感じます。


 
1期で晶を「破滅させて泣かしちゃいましょうよ〜」と提案するウリスに「物騒な事いうと、燃やすよ?」と返している伊緒奈(クロ)。ファンの集いでの「無意味な犠牲者は望まない」という言葉も、ある意味では本心に近い言葉なのかもしれません。


 
相手の破滅に関する愉悦的な部分の言及は、1期からほとんどウリスが担当している。









■光の少女シロについて


一方シロはどうか。勝ち続けるクロとは対になる存在として、負け続けてセレクターの願いを逆さまにし続けたのだろうか?



「シロの少女」について繭は「とても綺麗な心を持っていました」としか今のところ語っておらず、どういった運命の下にある存在でなのかは語られていない。シロの少女とクロの少女が対の存在である事が主に強調されている。


繭の願いは「選択する事の許された全ての少女達への復讐」であるとイオナは言っていたが、クロに向けた願いとシロに託した願いとでは違うのかもしれないと私は少し思っています。 というのも、繭が「闇の子の運命」についてクロに話していた時にシロが眠っていたのと同様に、シロの方にも「クロが知らない間に何かが知らされている」という可能性は十分にあるはずだからです。
そうだった場合、シロに託された繭の願いについてはクロは知らない……となる。
(とはいえ、疑いすぎかもしれないので、頭の片隅に入れておく位でいいかもしれない)




まぁぶっちゃけ正確な事はタマの記憶が戻っていないので「ほとんど判らない」というのが現状なんですが、一つヒントになりそうなシーンが1期の最終話にあった。伊緒奈とのラストバトルの途中、繭が割り込んでタマに色々と吹き込む場面。


 
るう子の事を「裏切り者」の様に言う繭。違うとタマが抗弁すると、繭が「タマ、思い出して」と言って、出現させた窓から少女達の泣き声を浴びせかける。
タマが何を忘れているのかは判らないが、ここのシーンを素直に受け取るのなら「タマは数多くの少女達を泣かせてきた」ということなのだろう。花屋になりたかった願いが逆さまにされた少女の様に。
(白窓の部屋では窓=外界としての象徴と見えるため、ルリグになった少女の泣き声ではなく、肉体をもっているが望みを逆さにされた少女達の悲鳴ではないかと仮定)


もしかするとタマは何度も記憶を無くしては少女をバトルへと誘い続けていたのではないだろうか。
何も知らず「バトル〜!バトル〜!」と無垢な笑顔で少女たちを戦わせ、泣かせ続けていたのでは……。(無垢なる邪悪……?)




……ただし、1期1話冒頭。
 
タマ(シロ)らしき影が、何者かを倒している。(相手がクロかどうかはよくわからない)
声はタマ(シロ)と同じ。


これがシロもしくはタマの過去の記憶であるとして、少なくともシロ(タマ)も過去ルリグを倒してきている。と言うことになる。
しかしなにせ姿形がコロコロ変わるアニメなので、ここで勝っているシロがイコール現在のタマであるという確証はどこにもなくイオナが語っているシロ」と「現在のタマ」は別人である可能性、「タマは二人目以降のシロ」である可能性も多いにあります。(TCG原作だけにいわゆるダブりカード)。
その場合、シロもクロと同様に願いを叶えるためにどこかで夢幻少女として過ごしているという事になりますが……。




イオナは「繭の創りだした幻想の少女たちの中で生き残ったのは私とタマ(シロ)だけ」と言っていたので、タマ(シロ)は「ずっと勝ち続けていたか、最初に生み出された2人なので何度負けても消えない存在であったか」という事になるだろうか。
あるいは、負ける度に「繭の元で何度も生まれ変わり記憶をリセットされる」という存在。
そしてもしもシロを模倣しただけの存在であったとしたならば、TCGのコモンカードの様に大量に存在し、負ける度に廃棄されている可能性もあるだろう。









■小湊るう子について
最後に、1期の頃から様々な描写を元に、「もともとルリグなのではないか?」とずっと疑われてきたるう子の正体についてです。
これは仮説の上に仮説を重ねる様な話だという事を事前にお断りしておきますが、2期8話を終えて、るう子はシロなのではないか?という考えが出てきました。




理由は以下の3点。




1.
1期の最終話、タマにるう子の願いを叶えさせないように吹き込む際に、繭はるう子を身内の様に扱ったり、裏切り者のような扱いをしたりしています。
これはるう子が繭の元から離れた「シロ」だからという風に考えられなくもないと思います。
 
そして、2期の2話ではるう子の悪夢に繭が出現しています(袖口の形で判断)。繭との直接的なつながりが無ければこの様な夢は見ないハズ…?
(しかもこの時るう子は、「人形遊び」からも連想されやすいイメージであろう「糸」でがんじがらめにされています。絵的には蜘蛛の巣っぽいですが……)




2.
るう子は当初、一衣や遊月に出会った時には「願いの無い自分は彼女達に負けてもいい」と思っていた……という、先ほど私が述べていた「シロは負ける側の役割なのでは?」という仮説におけるシロの在り方と一致します。
その場合は、タマは二人目もしくはソレ以降の「光の少女の複製・予備」として繭に生み出されたと考える事になりますが、記憶を失っているタマという現状においては案外この辺りはどういうふうにでも捉えられる様になっていると思います。




3.
そして2期6話、レベル5になったあと寝込んでいるイオナを白窓の部屋から眺めながら繭が言ったこの台詞……

「シロにあこがれて、シロの側にいることを願ったりしたら…もっと、どんどん痛くなるよ――」
最初は「シロ」というのが、るう子の優しい精神性についてなのかと思いましたが、「シロ」が個人名であると判った今見返すと、これはズバリるう子が「シロ」であるということなのかもしれないと思うのに十分な台詞だと感じます。




他にも、
繭の言う「優しくて無垢で闇の少女とは対極に居るシロの少女」というのはるう子の在り方そのものとも言えますし、それでいてウリスや伊緒奈が「るう子と伊緒奈は似たもの同士」と評していたり。 あと1期1話の冒頭で髪を下ろしたタマ(orシロ)の姿が少しるう子に似ているような気もしてきます。




……とまぁ色々と材料を並べてみましたが、ほとんどが妄想に近いものなので実際にどうなのかは全く分かりません。そういう「可能性もあるかもねぇ」くらいに見ていただければと思います。
ただ、終盤が近づいてくるにつれ、色々と線がつながってきた感じがしています。
ここからどんなふうにフィナーレに向かうのか楽しみ!





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selector spread WIXOSS(2期) 8話感想・解釈などの自ツイートまとめ

8話に関する自ツイートまとめです。












繭の周りに散らばっている玩具は、大体が一人遊びができるものばかりで。玩具を与えていた「なにか」と称されたメイド服の人物も気を使っているのが分かるのだが、それならば何故ウィクロスを持っていったのだろうか……









繭「シロの番だよ、がんばって」
シロ「うん、シロがんばる!」
という台詞がある。
繭は励まされるという概念については知っていて、それが弱いものに向けられるという事も理解しているらしい。
彼女はどんな場面でこの言葉をかけられたのだろうか。






まばたきもしないし表情もまだ無い。





シロ「でも可哀想じゃないかな」
繭「嫌ならやらなければいい」
クロ「面白そう」
繭「でしょっ。ね、やりましょっ」
シロ「うん、シロもやる」
言葉を発しているのが1人の少女だと考えると異様に見えるこのやりとり。だが孤独だった少女は満足そうだ……。





繭の悲しく歪んでいる所は、まず最初にプレイヤーではなくルリグを生み出したということ。つまり慣れ親しんだ「お人形遊び」の延長線上で、カードのキャラクターと遊ぶという事が先に来てしまった。
繭にとって、自分とカードゲームをするような対等な少女というモノは、願いをもっていて選ぶことも出来る別世界の存在であって、「友達」として偶像化するという発想すらないのかもしれない。





ここでもクロが勝っていて、シロは負けている。シロはプレイヤーの少女に謝るが、繭は罰ゲームを与える




ある意味では願いに対して純粋という風にも見える。





もしかすると繭は「願いを選択する残酷な少女達」に制裁を与えているという気持ちなのかもしれない。












すごく重要な場面だけに、この「シロの微妙な表情の揺れ」はとても気になる。シロはすでに自我らしきものを獲得しているということを表しているのだろうか


















ミルルンはこの佳境においてほとんど部外者で台詞がとても少ないにも関わらず、日高里菜さんの声と演技がキラリと光っていて、ここにきてまた凄いキャラクターを出してきたなぁと思う。ちなみに敵のスペルを自分のスペルとして扱えるルリグらしい
















それはそれとして、キラキラしてる彼女たちの空気は気に障るのか、イラッとした表情も時折垣間見えるウリス。美味しいものは一番美味しくなるタイミングまでじっくりと待ってから食べるタイプの少女なのだろう。



「キラキラしたあなた達を全員ブッ潰してあげる」というウリスの言葉の合間にあきらぶりーの様子が映る。悪趣味な笑いと共に前振りをこなすというかなり上級な演出だと思われる。




ここのるう子の泣き顔、コマ送りにしても崩れが無くとても気合が入った作画になっている。







ここで怯えたり泣いたりじゃなくて怒ってる感じになってるのが凄くユヅキらしい直情さが現れてるというか、次回以降のユヅキの動向に期待したくなる。










【追記】
それまで散々「私と同じ顔にしてやんよぉ!」と言っていた晶がここで顔ではなく腹を刺したのは、ウリスの「顔を傷つけるのは趣味じゃない」という言葉と、「浦添伊緒奈」という一人の頂点にいるモデルへのあこがれをいまだ捨てきれていない故なのかなと思います。
顔への攻撃自体は一衣相手にはしているわけですからね…。





以上です。





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selector spread WIXOSS(2期) 主に5話・6話・7話等に関する自ツイートまとめ

情報を整理したり振り返りをしたいので、ちょっと自分のツイートをまとめておきます。
ちょっと画像が多くて重かったりするかもしれません。
※8話以降のネタバレはありません。





ここでは、るう子はイオナとタマらしき2つの影のバトルには参加せずに、一人で外界とは切り離されたタワーで泣いている。
イオナはタワーの下から「あなたはなぜ泣いているの・・・?」と見上げている。
るう子の「白い姿」は1期ラストの夢幻少女になる直前の姿とよく似ている。









都市伝説モノとしては大事な描写。この他にもファミレスや匿名掲示板など『噂話』の描写が多く使われている。










Episode05 この苛立は覚醒




これまであまり表情に出なかった苛立ちが、見て分かる程ににじみ出ている。



「この苛立ちは覚醒」



バトルを通して「迷いを捨てたるう子」を「いいるう子」と評しているのかもしれないが、やっぱりどこか危うい感じが付きまとう言葉に思える。





なんだかんだと言っていても、バトルは楽しいるう子という風にも見えるが……。





フタセは割りと明るい子で、文緒としゃべっている時にも「一日喋らないなんて地獄でしょ」といっていたり「おしゃべりな娘」という印象。

現在のフタセは、ルリグ時代の自分を「別人」として扱って喋っている様に感じる。
声優の好演も相まって、視聴者もフタセと文緒の境界が曖昧になり少し混乱する。これは狙った演出だと思うし、凄く面白い。
あと、ややこしい事をしても大丈夫だと制作陣が視聴者を信頼していると感じる。



※とはいえ確定ではない。




深入りしすぎないようにとギリギリの所で線を引いていたような花代さんとの違いを感じる。




現実に押しつぶされそうになっていた文緒は、フタセと共にセレクターバトルをしている短い間は救いがあったのではないかとも思う。






イオナにはもっと黒い存在でいて欲しかった」という感想を言っている人を見て、自分も少し同感だった。そして白窓の部屋で繭が邪悪に笑っているような気配がした。
邪悪な存在として描かれている繭だが、彼女の言っている事や立ち位置は、少女たちの戦いやドラマを安全な場所から眺めて楽しんでいる視聴者のそれと微妙に重なる。





Episode06 その存在は漆黒






声が違うから多分違うんじゃないかと思いつつも、どうにも緑子さんを思わせるような演出が多くて可能性を捨てきれずにいる…。




















ちなみに、「さくら荘のペットな彼女」もクリエイターとして生きていく苦しみを描いた作品



小説家として活動しているからか、フタセの言い回しは詩的な趣きがあり、女子中学生っぽいしゃべりをするキャラが多いこのアニメにおいては独特。




「物語と現実は違う」と言って机から自分の紡いだ物語である献本を払いのけている……。





一度は夢幻少女になっているフタセは自分の腕に相当の自信を持っていて考慮していないように見えるが、「3度負けた」場合、現在のフタセの願いが逆さまになってしまうはずで、その結果文緒の願いを叶えることが不可能になってしまったらどうなるのだろうか……。



ソレ以前のエピソードで、何度も「書いては消し」を繰り返している描写もある。
出来ないことをやろうとしてエラーを吐き出し続ける機械みたいになっている。









同時に花代さんは苦しんだとしても上手くやってくれるだろうという信頼感もある。
そのあたりはセレクターバトルのルリグ派遣システムが仕事をしているんだろう。





「呪いまみれになりながらもセレクターバトルを求め、その流れにのって進むしかないフタセ」
を見守ることしか出来ないるう子(柵から)という心象風景を表したカットだろうか。





なにかにつけて傷跡に触れるウリス。あきらぶりーもそこに絆を感じているようだが……。






1期では「答えてよ花代さん! 花代さん!?」、2期では看病プレイ。TCGの新しい遊び方を提案している新感覚TCGアニメselector。
それはそうと、るう子のいい匂いのしそうなハンカチで太ももの上で眠るというのはうらやましいですね・・・。








「同じ願い」を3人で想っていて、それは大丈夫なのだろうか?
成就しなければ即座に「強い呪い」に反転するのではないか……。















selectorの暗い部分は明るい設定のモニターじゃないと暗くしてある部分がほとんど見えないレベルで暗いんだよね。それでもちゃんとキャラクターの動きが見えるようになってるのがまたすごい。
表現者の立場で考えると、「せっかく描いた絵が暗くて見えない」ってめちゃくちゃ怖いはずで、しかも地上波のテレビっていう視聴環境が全く違う端末だから更に恐怖感があると思うんだけど、selectorはきっちりやってのけている。





Episode07 あの嘘は傷跡




一応どちらも晶が無様な醜態を晒した時の表情。
1期はるう子に負けて雨の中、撮影所に逃げ戻ってきた時。





地獄のように黒い。



誰かに露見してしまうと、大人達に目をつけられて「いい子」でいなければならないというウリスにとっての「生き地獄」のような生活に落とされてしまう。
その事からの苛立ちであろうが、晶はそんな事は思いもよらない。



ルリグになったイオナを見た時にもどこか見下していた。



あきらっきー、夜道でこんな酷い目にあってるのに6話で一衣を一人で待ちぶせしてるのが凄いというか、ウリスへの絶大なる忠誠を感じるというか・・・



この辺りのウリスの動き、動画枚数が多いのか、とてもぬるぬるとしている。ホラーの演出として機能している






ただでさえクソッタレな世界なのに、そこで笑っていなければならないウリスの苛立ちと絶望。



このアニメで「交差点(と信号)」はよく使われるモチーフ。





そして、「少女ゆえの残虐性」という物もどこか感じる。



実際にウリスがどれくらいの犠牲者を出したのかは判らないが、口ぶりからすると相当数の犠牲が出ていそう。
この頃のウリスとペアになっていたルリグはどういう子だったのだろうか。



ここで気になるのは、伊緒奈やタマもウリスと同じような「永遠のバトル」を1期時点では望んでいたという事。
実はいまだに伊緒奈の望みは完全には明かされていない所がある(と感じる)のだが果たして・・・



少女ウリスの願いとして考えられるのは、「強くてバトルを楽しめる自分好みのセレクターの元に行く」というあたりが想像できるが、夢幻少女のシステム的に、そういう願いはありなのか気になる。
(伊緒奈の願いと少し似ている…?)
そして「少女ウリスのパートナーだったルリグ」はウリスの願いの為に今も何がしかの代償を支払いつづけているのだろうか?


また、少女ウリスは「バトルを楽しむ事と少女達の願いや希望を内側から破壊する事」が望みだったため、セレクターである少女ウリスからはなかなか解放してもらえなかったであろうという事は想像出来る。
(ルリグ自身もそういう破壊を求める人物だったかもしれないが・・・)



ユヅキやフタセを相手にしていた時には漏れださなかった繭の悪意が、ウリスと伊緒奈の話題では漏れだしてしまう。



繭は、娘である(らしい)伊緒奈の元に作中最凶のバトルサイコであるウリスを送りつけて、伊緒奈の黒い部分を刺激したのだと思われるが、繭に反発的に見える伊緒奈がなぜ母からの使者であるとまるわかりのあの姿を使ったのだろうか。


イオナはおそらくはタマと同じ様に(?)繭の手から離れて外界でルリグとなり、ルリグから夢幻少女となり身体を手に入れたと思われるが、
そこからまたセレクターバトルに参加したのは「バトルの快感」が忘れられなかったから?
それとも繭から何か命令でも受けて外界に出てきていたのだろうか?




思い返してみれば、ウリスはルリグとして過ごしている間、とても楽しげでハイテンションだった。しかし伊緒奈として現実世界で過ごしている間はテンションがとても低く、不機嫌にも見える。
いちおう「浦添伊緒奈」という人間として過ごさねばならないからかもしれない。






「9時半ピッタリ」に電話がかかってきているのは、一衣ママが「9時半までは・・・!」と本当にギリギリまで我慢したっていう事なんだろう



フタセは成功の象徴であった「献本」を呪いの様に感じて振り落とし、
晶は破滅の象徴であった「傷跡」を絆の様に感じて縋っている。






ルリグになったユヅキはそういう「覚悟」をすでに終えているという事なのだろう。




この時に晶が思い出しているのは「伊緒奈の顔をしたウリス」。
やっぱり晶にとって「伊緒奈の外見」はとても特別な存在なのだろうと思う。
ウリスへの傾倒も伊緒奈の外見という部分は無視できないと思われる。
…だとすれば目の前で「イオナ」と「伊緒奈の顔したウリス」が自分を無視してバトル(隠語)しているのだからショックは計り知れないものがあるだろう。



ふーんという感じの軽さ。











溜まっていた分が多かったので、かなり長くなってしまいました。
この記事がselectorを楽しむための一助になれば幸いです。
ここからラストに向けてどう盛り上がっていくのか楽しみ!





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selector spread WIXOSS OP・EDに関してアレコレ

結局長らく放置してしまった。

1期の12話に関する記事も書きかけで置いてあるんでそのうちやると思いますが、とりあえずTwitterのまとめのお試しがてら2期OPに関してのツイートを集めた記事にしてみます。
















視線の方向は1期と2期でおおむね同じ。
るう子の色についてはまだ良くわからない。
1期も2期もあきらっきーだけが視聴者を向いている。





「白い手」は、繭か、るう子か、はたまたウリスかイオナか…








※実際のアニメーションでは、一衣とユヅキは背中合わせの様に表現されている。





※追記※
ひょっして、この写真の事だろうか?↓
この写真をみるフタセには、文緒との友情や約束、そしてソレを失った悔恨を忘れたくないという複雑な思いがありそう。
あと、自分が誰なのかわからなくなってきているフタセが、フタセとして自身の姿が写っている写真を見ることで正気を保とうとしているとも取れる。





この映像を素直に受け取ると、イオナもタマも同じくるう子をバトルフィールドへと落とす存在であるという事になるかもしれない。









映像もかなり見応えがある作りをしていますが、しかしなんといっても歌が良いです。
1期のkilly killy JOKERがものすごく素晴らしい歌なので、
2期のOP『world's end,girl's rondo』は最初どうかな?と思ったのですが、聞いていく内にどんどん好きになっていきました。聴き飽きません。


1期も2期も、曲は勿論歌詞がとても良い。
1期のOPから作詞作曲・歌の全部をやっておられるスーパーウーマンの分島花音さんは、かなり入れ込んでこの歌を書いたそうですが、1期の頃も大まかなシナリオを元に作詞をしたそうで、
1期も2期も、歌詞を読み込んでいくと、は色々な角度からselectorを感じ取る事ができる、味わい深いものになっています。
るう子は勿論、一衣や遊月、花代さん、伊緒奈の心情も歌詞からは感じられて、本当に聞き飽きません(2回め)。



と、こんな感じです。
Twitter引用便利ですね。画像の大きさは気をつけないといけないですが……。
更新は楽なので更新頻度はこれであげられるかもしれません。





追記:EDについても追加しておきます↓


















正確には「闇と光に明滅を繰り返す部屋を白い蝶が飛んでいる」







「届かない憧憬、夏」を感じる様に作っているとインタビューで語られていたのですが、その通りに「青い空」や「半袖」や「海」など夏に関するイメージがふんだんに出てきていると思います。


歌詞についても、1期も2期も、様々な人物の心情や視点を拾うことが出来るように作られていて、歌詞がよく練りこまれていると感じられて素晴らしいと思います。(ちなみに監督が作詞)





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selector infected WIXOSS 第11話の感想・解釈・見解アレコレ

いよいよ終盤になって盛り上がってまいりましたウィクロス。第11話についてアレコレ。
※激しくネタバレを含む記事です。ご注意ください。
また、リアルタイム記事なので個人的な予想や憶測もかなり入り交じっています。
その辺りをご承知の上で読み進めていただければと思います。











Episode11 あの夏は憧憬


 
パソコンを使ってイオナにアクセスするため、兄ちゃんの部屋に入ったるう子。お尻がエロい。
兄ちゃんの部屋は半ば荷物置き場化してますね。
ピアノっぽい物がありますが、誰か弾いてるんでしょうか…。
テレビも液晶ではなくブラウン管で、かなり古そうです(テレビデオ?)


 
ドリキャスっぽいコントローラーが有る…(笑)




 
 
ユヅキ「るう子…さ…、悩んでる事とか考えてる事とかあったら、言いなよ」
るう子「やっぱり、るぅ…怖いのかな…。何考えてるかわからなくて…」
ユヅキ「いや違うって! そうじゃなくてっ、何でも自分で解決しようとして1人で抱え込んじゃうじゃん!」
(中略)
るう子「遊月は、どうしてそんなに優しいの…どうしてそんなに強いの…。るぅも、そんな風に…っ」
ユヅキの強さや優しさ、そしてルリグになっても変わらぬ友情に触れて、思わず涙ぐむるう子。
「そんな風に…(なりたい?)」と思った事は、るう子の大きな変化ですね。




 
 
「遊月を、タマを、ルリグカードになった子たち皆を元の世界に戻したい! それがるぅの願い! 何を犠牲にしても叶えたい、ただひとつの願い!」
「何を犠牲にしても叶えたい」とかいきなりちょっと物騒な事を言ってるるう子なんですが、しかしそれこそが、るう子がこれまで見てきたセレクターバトルの姿であり、るう子がそんな風になりたいと願った遊月あるいは一衣(もしかしたらあきらっきー)の強さなのかもしれません。





どんな犠牲を払ってでも願いを叶えると息巻くるう子に、
ユヅキはセレクターバトルで叶う願いは、普通の女の子に叶えられる願いだけ」と告げます。


そして繭がセレクターバトルについて語るシーン。

セレクターバトルに捧げられた少女達の願い…。
その多くは、絶対に叶えられない願いではありません。
常識…保身…、それらが願いの実現を妨げているだけ。


けれど、ルリグはソレに縛られてはいられない。
セレクターの願いを拒否し続ければ、自分は永遠にカードの外に出られないのだから…。
外の世界に憧れるルリグは、少しでも叶う可能性のある願いならばしがみつく。
その願いの実現のため、どんな汚い手でも使う。


夢限少女になったら、必ず願いを叶えなければなりません。
願いを了承し、契約が完全となったら最後。
願いを叶えられなければ……
夢限少女は消える――


この繭の説明で、これまでのルリグの行動理由の大体の理屈解き明かされました。

  • 花代さんは、「香月と恋人同士になりたい」という遊月の願いを了承して夢限少女になり、契約を果たした。
  • 緑子は、「友達が欲しい」という一衣のとてもささやかな願いの前に、最後までルリグとして心が揺れ動いてしまった。
  • ピルルクは、「伊緒奈の破滅」というアキラの願い(あるいは自分がアキラになる事自体)を拒否して、カードの外に出ない事を選んだ。


願いの成就に、ウィクロスパワーで多少はアシストが入るのか、それとも全く何のアシストも無いのかどうかまでは不明ですが、最低限努力なり行動なりすれば叶えられる範囲の事でなければ消えてしまうということなので、ルリグ達は担当のセレクターをなだめてすかして願いを聞き出し、実現可能なモノを願うように誘導しているのでしょう。
願いを誘導する時にルールの根幹について言うわけにもいかないので、ルリグの事情はかなり複雑です…。


花代さんが、セレクターバトルの結果を覆すのは不可能」とあえて断言したのは、入れ替わった後の自分に願いの矛先を向けられないようにという自己保身も幾らかあるのでしょうが、希望をもたせるにはあまりに不確定要素が多すぎるし、せっかくの遊月の願いを反故にされるのは困るからなのでしょう。




…余談

あきらっきーにトドメを刺された「病気持ちの子」
セレクターバトルに願うくらいだから不治の病なのかと思っていましたが、ルリグが願いに了承しているとしたら、少なくとも「手術すれば治る病気」なのでしょう。
仮にものすごく献身的でセレクター想いなルリグだった場合、「不治の病を治す」という願いを叶える事自体は不可能だが、セレクターは現在の病に蝕まれた身体から解放されルリグになって生き残ることが出来るからそれでいいと思っている…という事でバトルしているのかもしれません(妄想激しい)




 
タマ「出来るかもしれない。タマ、わかんないけど…出来るような気がする。ルリグになっちゃった子たち…もとに戻すの…」
繭 「無限少女が、皆普通の少女とは限りません。中には不思議なチカラを抱えた特別な少女が居るかもしれない」
最後の希望の鍵か、それとも絶望への布石か。
彼女達は、自分たちはセレクターに選ばれた少女であるという下地があるので、こういう言葉にはぐらりとくるものが有るでしょう。実際には呪いの様なものだと判っていても、すでに彼女たちは超常のチカラを目の当たりにし、自分の手にしている訳ですから。




 
「話す事なんて、何もありません。私は、浦添伊緒奈のファンの集いに参加します。私と話があるなら、バトルフィールドで会いましょう」
別人に見えるほど覚悟完了している一衣。彼女の中で一体どんな変化があったのでしょうか…?
一衣は気絶する前にセレクターバトルのルールを聞いていますが、それと関係することなのでしょうか。


でもタクシー乗りながら浦添伊緒奈のファンの集いに参加します!」って啖呵切ってたのはちょっと面白かったですね(笑)
後ろでは一衣ママが状況が飲み込めずに心配そうにしてるし…。次倒れたら伊緒奈が表紙のファッション雑誌買ってきそうだ…。




 
るうちゃんはね、ばあちゃんの宝物。
るうちゃんがいいことだって思うなら、それはばあちゃんにとっても、素敵なことよ。
思うよう、おやりなさい。願いは叶うはずよ。優しいるうちゃんの願いはきっと…。
ばあちゃんの言葉に勇気づけられて、自分の願いを貫こうと決心するるう子。
帰宅した時に別居中の母から丁度このタイミングで電話が来ていたりするあたりは、ちょっと遊月・香月の外堀がどんどん埋められていった時の事が頭をよぎりますね…。




 
  
タマ、ずっとうちに居るといいよ
一緒に朝ごはん食べて一緒に学校にいって
遊月とも一衣ともお友達になって
今はお休み中だけど、夏になると角の甘味屋さん美味しいソフトクリーム売ってくれるから
一緒に買って帰ろう……
憧憬の夏…。



るう子のカット、どうにも後ろから3人を見つめている様に見えて、OPのラストのカットとイメージがかぶります。
あまつさえ1人だけ影の中にいる……。

佐藤監督のインタビューでの発言によれば、
「夏は、一番遠く離れた季節。今は届かない願いの暗喩」
エンディングの歌詞にも、届かない夏雲という言葉があり……。




 
「皆さん、私のファンの集い…いえ、セレクターだけのウィクロスパーティーにようこそ」
1話からずっと印象的に描かれてきたビルが決戦の場所。
それにしてもアカギとかカイジを思い出すこの舞台装置…(笑)
なにげにこのビルの持ち主が伊緒奈さんの父親という事で、伊緒奈がご令嬢である事が発覚。
自分の快楽のためのウィクロスパーティー開催という動機と合わせて、

この人が脳裏をちらつきます(笑





ウィクロスパーティーはトーナメント制。よく見るとシードもありますね。
伊緒奈と戦えるのは勝ち残った1人。まぁ伊緒奈は強者以外と戦う事はあまり望んでいないのでしょう。
トーナメント制は、無駄な犠牲を増やさないという建前と、自分は雑魚とはあんまり戦いたくないという本音を上手く使い分けてる感じですね。



ところでこの謎のお手伝い達…これは浦添家の召使いか何かなのでしょうか…。
怪しげな衣装なので、この中のどれかにあきらっきーがいるんじゃないかと期待してしまいます(笑)




 
「ごめんなさい…っ きっと勝ち抜いて、あなたのことも救ってみせるから!」
全くもって不確かで危険性を孕んだ願いであるにも関わらず、迷いを見せないるう子。
るう子の願いが、すべてのセレクターにとっての救済たりえるとは言えないのに、るう子はもう止まらない。
バトルをせがんでいたタマの方がためらっています…。




 
 
「こうなりましたね…」
「おしゃべり、してくれるんだよね…?」
バトルフィールドでなら…」
「「オープン!」」
余計な言葉は要らないとばかりに火蓋を切る二人。
るう子は一衣の事も負かして、それでも願いを叶えるつもりですね。
一衣はここまで勝ち上がってきているから、少なくともこれで3敗目になる事はないはずという打算もあるにはあるのでしょうが…。




 
 
伊緒奈「生まれる気配ないね。夢限少女」
ウリス「えぇ。ただ、三回敗けたセレクターはもう現れてるみたいねぇ」
伊緒奈「あの場所に行くんだ…。あの白い部屋…アイツの待つ場所」
どうやら、伊緒奈は一度あの『白い部屋』を知っている様ですね。
伊緒奈は一応、「自分は普通の家庭に生まれた」という様なことを発言しているので、
少なくとも一度は夢限少女に到達している事は確実です。
もしかすると、何度も何度もルリグとしてもセレクターとしてもバトルをしてきたのかもしれません…。


現在の伊緒奈の置かれている境遇は、
金持ちの令嬢であり、人気トップクラスの読者モデル
恐らくですが、元々の伊緒奈の身体の持ち主だったセレクターは「大人気の読モになりたい」と「ルリグ(現在の伊緒奈)」に願ったのでしょう。
そう考えてみると、伊緒奈はどことなくつまらなそうに読モの仕事をこなしていたようにも思えます。
セレクターバトルの義務から生じた事だからと考えると辻褄は合います。


義務だからと、どこかつまらなそうにしながらトップ君臨している伊緒奈を見て、あきらっきーはさぞかし不愉快だったことでしょうね…。
あと、もしかしたら親の資産やコネもフル活用して邪魔者を無慈悲に排除しながら上り詰めていったのかも…?
立場を利用している事を考えると、伊緒奈ルリグとして読モになりたいという願いに誘導した可能性もありますね…。


ここまで長々と書いておいてなんですが、願いは「読モ」では全然なくて、現在進行形で実行中のウィクロスパーティーに関係している事…という事も考えられます。
いやぁ…ミステリアスな伊緒奈の過去を妄想するのめっちゃ楽しい…。
週一リアルタイム視聴、リアルタイム感想の醍醐味ですね!




 
一衣に苦戦するるう子。
もともと一衣はカードゲームが強くなる素養はあったみたいですし、恐らくるう子への対策もしっかりとしてきたのでしょう。




 
 
もう願いは叶っている。自分たち3人が友達だったんだと一衣に呼びかけるユヅキとるう子。
しかし一衣は、「やっぱり何も聞きたくない! 私は私の願いを叶えたい!」と悲痛に叫ぶ。


ユヅキとるう子は、一衣は「友達が欲しい」と願っているんだと思っていますが
それに対して一衣は違うと言っています。……?
どうやら、ユヅキ・るう子の二人と、一衣とで「一衣が願っているはずの事」にすれ違いが生じているようです。


さて、一衣の願いとは何でしょうか?
ユヅキ達は一衣の友達はもう居るんだと言っていますが、一衣の、もしかしたら一番大事な友達が1人足りていません。
それは緑子さん
遊月や、あきらっきーはセレクターバトルによって奪われるばかりでしたが、一衣はそうではありませんでした。
一衣は、自分が情けないバトルをしてきたばっかりに三回敗けて、失ってしまったルリグの親友を取り戻そうとしているんじゃないかと思います…。




 
考えすぎかもしれませんが(っていうか願いの予想が外れてたらかなり恥ずかしい)、
一衣を励ますユヅキの姿は緑子のソレとダブりますね…




 
 
伊緒奈「コレが私にとって、浦添伊緒奈としての、最後の戦い」
ウリス「そぉね。あなたと一緒に戦えて楽しかったわ伊緒奈。あなたみたいなクソッタレとねぇ!」
このセリフは、伊緒奈が次のバトルで夢限少女になる事が決定しているという事なんでしょう。
つまり、何らかの要因で伊緒奈の願いをウリスが叶えられる算段がついた


ウリスが伊緒奈を「クソッタレ」と罵っているのは、

  • 伊緒奈がバトル欲を満たしたいがために少女たちの夢を食い散らかしているのを目の当たりにしてきたから
  • 夢限少女として願いを叶えるためにあくどいことをしまくってきたから
  • 何度も何度もルリグとセレクターを往復して被害を広げてきたから
  • もっと大きなクソッタレな事を企んでいるから

他にも色々と思いつきますが、伊緒奈の過去は本当に気になるのでどこかでフィーチャーしてほしいですね。




さて、今回も記事作成が遅れに遅れたせいで、あと2時間後くらいには最終回が始まってしまいます。
どんな結末が待っているのか…とても楽しみです。
一応、最終回も感想を書く予定なので、よければまた読みにいらしてください。





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selector infected WIXOSS 第10話の感想と個人的見解アレコレ

今回もウィクロス。第10話についてアレコレ。
※激しくネタバレを含む記事です。ご注意ください。
また、リアルタイム記事なので個人的な予想や憶測もかなり入り交じっています。
その辺りをご承知の上で読み進めていただければと思います。








Episode10 あの思いは漂着


 
ユヅキのセレクターバトルに関するネタばらしを聞いて、連鎖的に記憶が頭を駆け巡る一衣。
ここで最後に大きく緑子さんが出てくる辺りに、一衣が緑子さんを本当に「友達」だと思っていたんだと感じられますね…。
気を失ったのが緑子さんの記憶だったのは、やっぱり一番の友達だと思っていたからでしょうか。




 
セレクターバトルをする前に気を失って倒れる一衣。
救急車を呼ぶようにるう子に指示するユヅキ。
ここのワンシーンは純粋に以前の関係みたいでしたね。
細かい話ですが、
一衣は携帯電話持っていて、るう子は携帯電話を持っていないんですね。
一衣の場合は、両親が持たせたのかもしれませんが、
るう子は本当に「別に友達とか欲しくない」んだなぁと。



 
るう子がばあちゃんに電話をかけるシーン。
ここでもるう子は携帯ではなく公衆電話で電話を掛けています。
おばあちゃんはるう子の夕食を作って、蚊帳を掛けておいてありますね。
細かいですが生活感が感じられる良い絵だと思います。


ところで、

熊の置物がパンダなんですがこれは……(笑)
トロフィーは、おばあちゃんがゲーム大会とかでとったものでしょうか…?




 
遊月がセレクターバトルとして願いを叶えて、ユヅキになった謎の白い空間タカラトミー本社)
病院の様な白さと、檻にも見える鉄格子に囲まれた場所。
全体的に色調が暗めなこのアニメでは、この白さ・明るさが印象に残ります。
おっぱいも大きくなってます。


 
「はじめまして…遊月さん。私は…繭(まゆ)――」
謎をいろいろ知っていそうな繭。
現時点で明かされている情報はとても少ないですが、雰囲気は限りなくタマに似ていると思います。


 
色の他にイヤリングの形や、ぱっくりと割れた服などタマと繭は見るからに共通点が多い。




 
「ひどい花代さん…ひどいよ…っ」
「ルリグは、真実をセレクターに教えてはいけません。このルールを破り、真実を知ったセレクターがバトルを拒否すれば、ルリグは永遠にカードの外に出る機会を失う」
裏切りを目の当たりにして花代さんへの恨みの言葉が漏れた遊月が、直後にルリグの宿命を聞かされて花代さんの立場を身を持って理解させられる


ここの繭の言葉は若干解釈が分かれる所かもしれませんが、
あえて「外にでる機会を失う」と言っているので、「ルリグは真実を教えてはいけない」という言葉は3敗ペナルティのようなルールではなく、単純なアドバイスなのではないかなと思います。




 
ルリグになり一衣の所に現れたユヅキの言動のひとつひとつが、花代さんを思い起こさせますね。
ユヅキ自身も、自分と花代さんとの出会いを思い出しながら一衣に話しかけているんでしょう…。
(オラキターとは言わなかったけど)


 
「外の世界に出たい…一衣を傷つけることになったとしても。香月に…香月に会いたい…」
「(一衣に)願いなんてないって分かってた…。それでも、すがらずにはいられなかった…」
「外の世界に出たい」というルリグ少女達の望みは当然の事ですね。
「すがらずにはいられなかった」という言葉は、ユヅキの心境をとても良く表していると思います。
特にユヅキの場合は……。





 
「私…願い…ある…。友達、友達が…欲しい…」
友達が出来ない身体になった一衣でしたが、「友達が欲しい」という願いはまだ彼女の中にありました。
触る度に頭痛に襲われる日記帳やシュシュも手放さずに大事にしている一衣の姿は、ユヅキには「幼稚園の頃に描いた絵」を捨てられずに引き出しに仕舞っていた自分とダブって映ったかもしれません。


「あんなに辛い思いしたのに、あんなに痛い思いしたのにさ…まだ言うんだよ…」
という言葉も、なんだか自分自身のことについて言っているようにも見えます…。
この辺りのルリグがセレクターを見ての感情の動きは、花代・緑子の両名も感じていた事なのでしょうね。





 
「分かった。一衣の願いを叶えよう」
「泣かれちゃおしまいだよ。女の涙にはかなわないって、あれ…ホントだね」
妙に男前なセリフですが、たぶん遊月って本来的にはこういうこと言う娘なんでしょうね。
ちなみに、遊月も花代さんに願いを吐露したとき泣いていました。(涙自体の描写は無いですが)




 
「誰かを犠牲にしないと叶わない願い…。花代さんもこんな気持ちでいたのかなって…」
カードの中に入ってルリグ化してしまうことで、いやでも自分を騙したルリグの状況や心情が分かる。
自分がルリグになってどうするのかは、セレクター時代に接していたルリグとの関係性や願いの内容によってまた違ってくるのでしょうが、遊月と花代さんの場合は戦友としての絆や信頼みたいなものがあったみたいですね。





バトルで真実を話したのは、一衣にバトルを降りてもらうため。
友達である一衣を犠牲にしてまで元の世界に戻りたくは無い。(セリフ要約)
うーむ、一見筋が通っている様な気もするんですが、それを説明するのに本当にバトルが必要だったんでしょうか。
心の何処かではまだどこか"すがっている"様な気も少しします。
セレクターを大事に思っていながらもルールについて言い出せなかった緑子や花代さん達と同様に…。





「もう、紅林遊月として生きられないなら…紅林遊月として香月を愛せないなら、そんなのなんの意味もない…っ」
「愛してもらえないなら」ではなくて、「愛せないなら」って言う辺りがめっちゃ男前です…。
この状況に陥って、色々考えた末に「誰かの身体に入れ替わって香月を愛する事には意味が無い」という彼女は、相変わらずとても真っ直ぐな子です。
この言葉が、後の花代さんへの感謝の言葉につながっている部分なのかなと思います。




 
「怖いの…。一衣、優しい子だったのに何を考えているのか判らなくて…怖いの…っ」
うつろな目をしたノイローゼ気味な一衣母。
食事もろくに食べずに伏せっていた娘が、外で倒れて救急車で運ばれたと報せを受けてやってきたのですから仕方のないことでしょう…。
よく見ると、るう子の手が小刻みにふるえています。
優しそうなお母さんに見える一衣母から「何を考えているか判らなくて怖い」というピンポイントなトラウマワードが出てきて、かなりダメージを受けているのでしょう…。
しかし一衣母はなんというか登場する度にことごとく地雷を踏んでいる感じですね…。


仮にるう子も一衣と同じような状況になった末に育児放棄されたのだとしたら、るう子は既に一度3回負けて願いを失っている状態という事になるのかもしれません。
あるいは、セレクターバトルに関するすべての記憶がないタマも…?




 
 
「香月の恋人でいたい。こんな時しか恋人でいられないから。ウチにはお父さんとお母さんがいるし。学校には皆がいるし。傘が一本だけなら、姉弟でくっついて歩いていてもおかしくないでしょ…」
香月と花代さんの様子を見に来たユヅキ。
花代さんはしっかりと遊月の願い通り(もしかしたらソレ以上)にカップルしていています…。
…ところでこんな冬の寒い夜中に「ちょっとコンビニまで」何を買いに行くんですかね!?(下衆)




 
 
香月「小さいころからそうだった。ずっとボクを引っ張って、守ってくれた」
花代「そうだよね。好きだったんだ。ずっと――」
香月「だから…これからは遊月を守る。ボクは遊月の…恋人だから」
遊月がずっと理想として思い描いていたであろう、このシチェーション。
もしかしたら、花代さんは遊月の記憶の中にあった妄想シーンを再現していたりするのかも雪に喜ぶ所とか…。
しかしルリグになってしまったユヅキは見ている事しかできません…。



るう子を一瞥し、コクリと頷く花代さん…。
ここも色んな解釈が可能ですが、個人的には
「自分が遊月の代わりとなって香月を守り、愛する」という遊月の願いをきちんと引き継ぐよという固い決意の様に見えました。
6話で遊月に向かって宣誓していた「私はアンタのルリグだ」という言葉は、遊月の願いは契約にしたがってしっかりと守り通すよという意味だった様に思えます。
ただ、そこで遊月は「他の誰かに香月を取られる位ならいっそ消えてしまいたい」と言っているのですが…





「願い、叶えてくれたんだね…。私の願い…叶えてくれた…。ありがとう…花代さん…っ」
このセリフに戸惑った人も多いと思いますが、
ルリグの宿命を知ったユヅキが、たとえ中身は花代さんでも紅林遊月と紅林香月が愛し合っているという事実を成し得た事に対して、願いを叶えてくれてありがとうと言っているのだと自分は解釈します。


外に出た元ルリグに、セレクターの願いを叶える義務が生じているのかどうかは、まだこの時点では何とも言えない所です。
もしかしたら、ルリグ側がセレクターの願いを叶える気があるかどうかというのが例の"夢限少女になる条件"かもしれません。




 
 
「友達ができて、嬉しくて楽しくて…。それで、るぅも…友達のために何か出来るかな…」
るう子の可愛さが凝縮されたシーン。全体的に無防備でまさしく「あどけない少女」って感じです。まだちょっと前まで小学生でした感があってとても良いですね。スタッフはよく判ってる人がいるのだなと思います。




 
セレクターバトルの真実を知って、るう子よりも悩んでいたタマ。
逆にるう子は割りと軽い感じでタマに話しかけていて、るう子のちょっとずれた感じが垣間見えた気もします…。





情報処理の授業中を受けているっぽいるう子。あまり得意ではない様子…(笑)



イオナTwitterセレクターを募る書き込み。
「メッセージ送ったけど何の反応もない」らしい。
ちなみに、現実のTwitterにも同様の書き込みが存在しています。



ちなみにこのツイート、世界各国から返信されています
 →https://twitter.com/iona_ulith/status/474614824702185474
やたらと言われている「BATTORU!!」は、タマの「ばとうー!」の事でしょうかね(笑)




携帯も持たずTwitterもやってなさそうなるう子にはこのツイートは割りと奇跡的に伝わった形なんですが…、まぁイオナさんの事なのでいざとなればるう子の家まで迎えにきてたことでしょう(笑




今回は遅くなってしまい記事内容も少し駆け足気味で申し訳ありませんが、以上10話感想でした。
果たして、次回の「ファンの集い」にあきらっきーは出てくるのか!?
関西ではもうあと少しでオンエアされる11話が楽しみです!




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selector infected WIXOSS 第9話の感想とアレコレ

前回に引き続き、selector infected WIXOSSについての記事です。
※激しくネタバレを含む記事です。ご注意ください。
また、リアルタイム記事なので個人的な予想や憶測もかなり入り交じっています。
その辺りをご承知の上で読み進めていただければと思います。








さて、
今回のエピソードで、ルリグとセレクターの入れ替わりというルールがほぼ確定しました。
これで前回の記事が、ある程度真実味を帯びてきたと思います。
リアルタイム更新とはいえ、まるっきり的外れで赤っ恥という可能性もあったので胸を撫で下ろしています…(笑)



Episode09 その真実は無情


 
 
遊月「初めてだったんだ…本当の自分の気持ち…誰かに話せたの…」
花代「遊月…」
遊月「ありがとう…花代さん…」
暗いの部屋の中で懺悔するかのように花代さんに告白する遊月…という回想シーンからスタート。
前回の次回予告の「ありがとう花代さん」という言葉が気になっていた自分としてはいきなりきたかー!って感じのスタートでした。
このシーンで、カーテンの隙間から光が花代さんに向かって差し込んでいるのですが、

  • 遊月が心を開いてくれたという花代さんにとっての光
  • 花代さんという理解者とセレクターバトルという超常の力を手に入れた遊月にとっての光
  • あるいは、二人共にとっての光

――と、色々な意味を読み取る事ができそうな印象的なシーンです…。





何度か見返していて思ったんですが、オープニングのこのシーン、
セレクターの少女達がまるでカードの中にいるかのような絵になっているんですね。
その他にも色々と深読みできそうな映像で作られていて、分島花音さんの素晴らしい歌声と、意味深な歌詞も合わさりお気に入りのオープニングです。
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いきなりきたかー!第二弾
開始早々シャワーシーンで度肝を抜かれましたが、
実際にはまだ関係が進展した訳ではなく、花代さんが肉体を再び手に入れた事を実感しているかのようなシーンでした。
そこにすかさず香月という男を絡めてくる辺りが非常にこのアニメらしいですね(笑)
もちろん遊月の願いがどうなるかという事もあるのですが、
復活=肉体=感覚=性(セックス)的な、視聴者にイメージの想起をさせる手腕が本当に抜かりない。




 
るう子の登校シーン。
「アキラってまだ行方不明なの?」
「うん。全然家に帰ってないんだって。もう一週間くらい」
噂になってるあきらっきー。
一週間家に帰らないとなるとなかなか辛そうですが、彼女ならきっと大丈夫でしょう(謎の安心感)
ひょっとして電車の乗客の中に潜んでるんじゃないかと緊張しながら探してみましたが、流石に居ませんでした。



(提供画面には亡霊みたいになっておじさんの背広の中に登場してたけど…)




 
学校では遊月と香月の「インモラルな噂」が広まっています。
でも花代さんはこれっぽっちも気にした様子無し。



ところで花代さん、多分遊月の時代からだけど上靴を素足履きなんですね…!(だから何)




 
香月が、ほのか(ポンデリング娘)に詰め寄るシーン。
至る所でヘイトをあつめているほのかちゃんですが、
このシーンだけを素直に見るとどうも取り巻き連中の方が話を大きくしたみたいですね。
ほのかちゃんは、いわゆる悪い意味で天然な子なんでしょう。
まぁ、いきなり「キスしろ」とか言う娘でもあるので、彼女の言葉を額面通りに受け取るのも難しい所ではあるのですが…。


 
クラスメイトから言われない中傷を受けて、心理的に孤立していく香月。
花代さんは特に香月に助け舟を出したり否定したりすることなく、静観。
この加速度的な香月の孤立は、まさに遊月が打ちのめされてきた世界との対立なんですがひょっとしてこれは「願い」の効果の一部なんでしょうか…?
余談ですが、この教室のシーンのガヤ(ヒソヒソ話)がめっちゃ上手くて、聞いてるだけで心がざわつきますね…。





屋上で1人空を見上げてたそがれる香月の元に現れる花代さん。
実は、冒頭の回想シーンを除いて花代さんはここに至るまで一言も言葉を発して居ない
ある程度もう分かってはいるはずの声の入れ替わりなのだけど(一応中身の入れ替わりについてはこの時点ではまだ確定ではない)、
ここまで一言も喋らせないことで、視聴者の遊月・花代への興味と緊張感を改めて引き出していると思う。
実際自分はここでまた遊月が川澄声になっていることに少し息を呑んだ。


とか何とか言ってたらいきなり告白!
 
花代「私…香月が好き…子供の頃からずっと好きだった…」




 
回想シーン。
ナレーション(?)は花代さんで記憶の中の実際の声は遊月というのが異様な雰囲気を醸し出していますね…。
なんとなくこれは花代さんが遊月から聞いたエピソードではなく、遊月の記憶が花代さんに移植されているのだという事を表しているのかなーとも感じます。



余談ですが、小学生時代の遊月って友達多かったんですね…。輪の中心にいる感じだし…。



 
 
「香月くんって、好きな人いるのかな?」
「す、好きとかそういうの気持ち悪いって…言ってたよ…」
友達にも嘘をついて香月から女を遠ざけようとしていた遊月。
なにげに小学生時代からモテモテの香月…。
周りの女の子達が成長して色気づいていくと共に、遊月の友達は段々減っていったのかもしれません…。


ところで…、
 
もしかして、同じ人…?
髪型はポンデリングが付いていてよく似ていますし、小学校→中学校という生活圏内なら十分あり得ることですが…。
仮に同じ人だったとすると、ほのかちゃんは香月の事をずっと好きで、遊月の嘘「好きとか気持ち悪いって言ってた」を真に受けて、香月の心変わりを待ち続けていたという可能性がありますね。そしていつまでたっても振り向いてくれない事に、遊月からの影響を疑い始めた…。
小学生時代からずっと遊月と香月の動向を見ていたなら、遊月の変化も見ていたでしょうしね…。
前回の「キスして!」は、そういった積み重ねの上でついに溢れでた言葉なのかもしれません。それでも「どうかしてる…」という感想は否めませんが…。





それでも一生…香月を好きでいる…。
香月に彼女が出来て、結婚して、子供が生まれて、それでも一生嘘をつき続けて…。
おばあさんになっても、一生、ひとりで。一生好きでいようって…
遊月はずっと、香月と結ばれてはならない世界に何度も何度も絶望して、香月に彼女が出来る事に怯えながら暮らしていたのでしょう。
このシーンは花代さんがやってきて、セレクターバトルで願いが叶えられると知った後の話ですが、その時点でもまだ遊月には迷いがあったようですね…。


 
「私は花代。よろしくね!」
時系列が少し前後してますが、改めて遊月と花代さんとの出会いの回想。
花代さんは自分で名前を名乗っているんですね。かと言って本名かどうかは不明ですが。


 
ここで、花代さんの声は香月には全く聞こえていないということがもう一度繰り返されているんですが、
思えば香月って、遊月が言っているセレクターバトル関連のことを全く疑ってないんですよね。
願いが叶う事とか、花代さんの事とか。
香月にありのまま話しちゃう遊月もすごいんですが、(実際るう子はおばあちゃんには話せなかった)
遊月が言っていることをありのままに信じちゃう香月もなかなか…。



 
 
遊月が花代さんに願いを話すシーン。
黒いクレヨンで塗りつぶして封じていた香月への想いが、願いが叶うという魔力によって再び色づいてしまった遊月。切ない。


色んな人が言っていたのですが、このシーンで花代さんが「減るもんじゃなし、言うだけ言ってみたら」と言ってるんですが、セレクターバトルのルール的に減るよねっていう(笑)
「よし、叶えよっか。その願い…叶えよう!」って言葉はめっちゃ頼れる姉御なんですけどね…





本当に一生懸命…
まっすぐ…まっすぐ頑張って…
まっすぐ傷ついて…まっすぐ傷つけて――
花代さんは時折、遊月の事を思い出すかのような言葉遣いになりますね。
個人的にはこのあたりが花代さんの憎めない所というか、いまだに花代さんは「私はアンタのルリグだ」という言葉を本当はまだ裏切っていないんじゃないか?と少し感じていたりもします。




 
 
香月と一緒に居られるなら
どれだけ傷ついても世界中を敵に回しても
すべてを失っても構わない
私は香月が好き
花代さんからの息を呑むような告白。
"遊月"がずっと心のなかに秘めていた言葉。ついに言うことのできなかった言葉。
ここまで正面切って香月に告白することが出来たのは、間違いなく花代さんだからだと思います。
"願いを叶えられる自分"になるというのは、つまるところそういう意味なのでしょうか。
世界がひっくりかえるような告白に、思わず香月は逃げ出してしまいます。
しかし、ついさっき世界中から敵対されたかのような気分を味わっていた香月には、花代さんからのこの言葉は深く突き刺さったことでしょう…。




 
放課後、一緒に帰ろうと香月を誘いに来た花代さん。隣にるう子はいない。
香月は昼休みの告白を聞いた後、かばんも持たずに学校から消えてしまっていた。
そしてヒソヒソと嗤いながら遊月を見ているほのかちゃんの取り巻き三人組。
やっぱりこいつらが諸悪の根源っぽいぞ!! ほのかちゃんは(あんまり)悪くなかったんや!




  
るう子を気遣って、「バトル我慢できる」とまで言うタマ。変われば変わるものです…。
しかし――


 
 
現れた一衣と遊月。
セレクターバトルはもうしたくないって割にはまだタマと一緒にいるんだね。仲良しだから仕方ないか」
この言葉は、

  • 願いがかなった後でも緑子さんと一緒に居た一衣
  • ペナルティに怯えながらもバトルを捨てられなかった遊月自身

どちらにも当てはまる事ですね…。





ところで遊月さん…なんというかだいぶおっぱいがご立派になっている気がするんですが…


 
※参考画像


 
            揺れそうにない                             揺れそう


ま、まぁメディアが変わる時におっぱいが大きくなることは良くある事ですよね…。
TCGは見た目が命ですし…!



一衣と私の願いの願いのためにバトルして!とるう子に迫る遊月。
《オープン》していないこの時点では
セレクターバトルのルールや一衣と自分の願いの内容については話さないあたり、しっかりと彼女もルリグになっていますね…。




 
開かれたバトルフィールド(←)は、黒い雷が落ちる場所。
以前の優しい光のあふれる場所(→)ではありません…。


 
セレクターバトルの真実について語る遊月。
一衣が後ろに居るにも関わらず、全てを暴露するのは既にそのルールについて一衣に公開しているからなのでしょう。
何故わざわざ一衣に情報を公開したのかと考えると、一衣が友達だったからというセンチメンタルな理由ではなく、恐らく一衣がルリグになることを望むような状況にいるからなのでしょう。
二人の現在の状況から目的を推察すると、
一衣……一生友達の出来ない身体で怯えて生きたくない。一度ルリグになって人生やりなおしたい
遊月……一衣に成り変われれば、香月との間にある障害は取り除かれるし、香月さえ居れば友達なんて要らない。
といった具合でしょうか…。
しかし、3回勝つだけならるう子に戦いを挑むのは正直あまり得策とも思えない気がするので、何か他にも目論見があるのかもしれません…。



 
遊月の描いた絵を見ながら、どこか哀しそうに「遊月…」と呟いている花代さん。
そこに香月がやってくる(あるいは先に帰宅していた?)。ノックもせずに遊月の部屋の扉を開ける香月…。



王子様の香月を描いたんだ。香月のお嫁さんになるんだって…
でも、それはいけない事だって知って、消そうとしたの何度も何度も、
上から塗りつぶして…こんなに必死に…
だけど、消せなかった――
なんとなくですが、口調が花代さんになってるような…。
遊月の想いを代弁しているかのようにも聞こえます…。


 
消せない…。ぼくも…ぼくだって、想いを消せなかった。
「自分もずっと遊月の事が好きだったが、姉弟だからってその気持ちを気づかないふりをしていた…」
と告白する香月。もうどうなっても構わないと言って"遊月の身体"を抱きしめます。
……香月を落としたのは間違いなく花代さんの手腕によるものだと思いますが、"願い"の効力は一体どの程度この結果に影響しているのでしょうか。
こういう曖昧さをはらんだシナリオが本当に良く効いている作品だなと思います。



 
 
「良かった…。願いが…かなった…」
ここで彼女が見せている涙なんですが、ここまでの話の流れ的に「遊月の願いがかなった事への涙」にも見えますし、
遊月の記憶が宿った花代さん自身も、香月への想いがとても大きくなっているので花代さん自身の涙としても何もおかしくはありません。
こうして考えると、身体をルリグに取って代わられたとしても、記憶が移植されるのであればセレクターの"願い"を成り代わったルリグによって反故にされてしまうという可能性は低そう…?
それに、記憶は引き継がれて性格はルリグの物に変わるということで、「願いを叶えられる自分になる」という表現が割りとしっくり来ることも確かです…。


…ふと思うのは、
性格が花代さん寄りになっていたとして、遊月の記憶が完全に移植されているとするのなら、この現在の遊月というのは本当に花代さんといえる存在なのでしょうか…?(哲学的問題)
あと、ピルルクたんがあきらっきーとの入れ替わりを拒否していたっぽいのは、あきらっきーの記憶が自分に流れこんできて人格が擬似あきらっきーみたくなってしまうのがまっぴらごめんだからって理由だったりする…?



この後めちゃくちゃセックスした





貴女は…ルリグになる…
謎のイメージ。謎の声。タカラトミー開発部?)
遊月がルリグに加工された時の記憶の様ですが…。(ここでおっぱい大きくしてもらった…?)






予定よりかなり長くなってしまいましたが、今回はこのへんで終わりです。お疲れ様でした。
今回は割愛しますが、次回予告も色々と期待を抱かせてくれていて楽しみです。



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