selector infected WIXOSS 第11話の感想・解釈・見解アレコレ

いよいよ終盤になって盛り上がってまいりましたウィクロス。第11話についてアレコレ。
※激しくネタバレを含む記事です。ご注意ください。
また、リアルタイム記事なので個人的な予想や憶測もかなり入り交じっています。
その辺りをご承知の上で読み進めていただければと思います。











Episode11 あの夏は憧憬


 
パソコンを使ってイオナにアクセスするため、兄ちゃんの部屋に入ったるう子。お尻がエロい。
兄ちゃんの部屋は半ば荷物置き場化してますね。
ピアノっぽい物がありますが、誰か弾いてるんでしょうか…。
テレビも液晶ではなくブラウン管で、かなり古そうです(テレビデオ?)


 
ドリキャスっぽいコントローラーが有る…(笑)




 
 
ユヅキ「るう子…さ…、悩んでる事とか考えてる事とかあったら、言いなよ」
るう子「やっぱり、るぅ…怖いのかな…。何考えてるかわからなくて…」
ユヅキ「いや違うって! そうじゃなくてっ、何でも自分で解決しようとして1人で抱え込んじゃうじゃん!」
(中略)
るう子「遊月は、どうしてそんなに優しいの…どうしてそんなに強いの…。るぅも、そんな風に…っ」
ユヅキの強さや優しさ、そしてルリグになっても変わらぬ友情に触れて、思わず涙ぐむるう子。
「そんな風に…(なりたい?)」と思った事は、るう子の大きな変化ですね。




 
 
「遊月を、タマを、ルリグカードになった子たち皆を元の世界に戻したい! それがるぅの願い! 何を犠牲にしても叶えたい、ただひとつの願い!」
「何を犠牲にしても叶えたい」とかいきなりちょっと物騒な事を言ってるるう子なんですが、しかしそれこそが、るう子がこれまで見てきたセレクターバトルの姿であり、るう子がそんな風になりたいと願った遊月あるいは一衣(もしかしたらあきらっきー)の強さなのかもしれません。





どんな犠牲を払ってでも願いを叶えると息巻くるう子に、
ユヅキはセレクターバトルで叶う願いは、普通の女の子に叶えられる願いだけ」と告げます。


そして繭がセレクターバトルについて語るシーン。

セレクターバトルに捧げられた少女達の願い…。
その多くは、絶対に叶えられない願いではありません。
常識…保身…、それらが願いの実現を妨げているだけ。


けれど、ルリグはソレに縛られてはいられない。
セレクターの願いを拒否し続ければ、自分は永遠にカードの外に出られないのだから…。
外の世界に憧れるルリグは、少しでも叶う可能性のある願いならばしがみつく。
その願いの実現のため、どんな汚い手でも使う。


夢限少女になったら、必ず願いを叶えなければなりません。
願いを了承し、契約が完全となったら最後。
願いを叶えられなければ……
夢限少女は消える――


この繭の説明で、これまでのルリグの行動理由の大体の理屈解き明かされました。

  • 花代さんは、「香月と恋人同士になりたい」という遊月の願いを了承して夢限少女になり、契約を果たした。
  • 緑子は、「友達が欲しい」という一衣のとてもささやかな願いの前に、最後までルリグとして心が揺れ動いてしまった。
  • ピルルクは、「伊緒奈の破滅」というアキラの願い(あるいは自分がアキラになる事自体)を拒否して、カードの外に出ない事を選んだ。


願いの成就に、ウィクロスパワーで多少はアシストが入るのか、それとも全く何のアシストも無いのかどうかまでは不明ですが、最低限努力なり行動なりすれば叶えられる範囲の事でなければ消えてしまうということなので、ルリグ達は担当のセレクターをなだめてすかして願いを聞き出し、実現可能なモノを願うように誘導しているのでしょう。
願いを誘導する時にルールの根幹について言うわけにもいかないので、ルリグの事情はかなり複雑です…。


花代さんが、セレクターバトルの結果を覆すのは不可能」とあえて断言したのは、入れ替わった後の自分に願いの矛先を向けられないようにという自己保身も幾らかあるのでしょうが、希望をもたせるにはあまりに不確定要素が多すぎるし、せっかくの遊月の願いを反故にされるのは困るからなのでしょう。




…余談

あきらっきーにトドメを刺された「病気持ちの子」
セレクターバトルに願うくらいだから不治の病なのかと思っていましたが、ルリグが願いに了承しているとしたら、少なくとも「手術すれば治る病気」なのでしょう。
仮にものすごく献身的でセレクター想いなルリグだった場合、「不治の病を治す」という願いを叶える事自体は不可能だが、セレクターは現在の病に蝕まれた身体から解放されルリグになって生き残ることが出来るからそれでいいと思っている…という事でバトルしているのかもしれません(妄想激しい)




 
タマ「出来るかもしれない。タマ、わかんないけど…出来るような気がする。ルリグになっちゃった子たち…もとに戻すの…」
繭 「無限少女が、皆普通の少女とは限りません。中には不思議なチカラを抱えた特別な少女が居るかもしれない」
最後の希望の鍵か、それとも絶望への布石か。
彼女達は、自分たちはセレクターに選ばれた少女であるという下地があるので、こういう言葉にはぐらりとくるものが有るでしょう。実際には呪いの様なものだと判っていても、すでに彼女たちは超常のチカラを目の当たりにし、自分の手にしている訳ですから。




 
「話す事なんて、何もありません。私は、浦添伊緒奈のファンの集いに参加します。私と話があるなら、バトルフィールドで会いましょう」
別人に見えるほど覚悟完了している一衣。彼女の中で一体どんな変化があったのでしょうか…?
一衣は気絶する前にセレクターバトルのルールを聞いていますが、それと関係することなのでしょうか。


でもタクシー乗りながら浦添伊緒奈のファンの集いに参加します!」って啖呵切ってたのはちょっと面白かったですね(笑)
後ろでは一衣ママが状況が飲み込めずに心配そうにしてるし…。次倒れたら伊緒奈が表紙のファッション雑誌買ってきそうだ…。




 
るうちゃんはね、ばあちゃんの宝物。
るうちゃんがいいことだって思うなら、それはばあちゃんにとっても、素敵なことよ。
思うよう、おやりなさい。願いは叶うはずよ。優しいるうちゃんの願いはきっと…。
ばあちゃんの言葉に勇気づけられて、自分の願いを貫こうと決心するるう子。
帰宅した時に別居中の母から丁度このタイミングで電話が来ていたりするあたりは、ちょっと遊月・香月の外堀がどんどん埋められていった時の事が頭をよぎりますね…。




 
  
タマ、ずっとうちに居るといいよ
一緒に朝ごはん食べて一緒に学校にいって
遊月とも一衣ともお友達になって
今はお休み中だけど、夏になると角の甘味屋さん美味しいソフトクリーム売ってくれるから
一緒に買って帰ろう……
憧憬の夏…。



るう子のカット、どうにも後ろから3人を見つめている様に見えて、OPのラストのカットとイメージがかぶります。
あまつさえ1人だけ影の中にいる……。

佐藤監督のインタビューでの発言によれば、
「夏は、一番遠く離れた季節。今は届かない願いの暗喩」
エンディングの歌詞にも、届かない夏雲という言葉があり……。




 
「皆さん、私のファンの集い…いえ、セレクターだけのウィクロスパーティーにようこそ」
1話からずっと印象的に描かれてきたビルが決戦の場所。
それにしてもアカギとかカイジを思い出すこの舞台装置…(笑)
なにげにこのビルの持ち主が伊緒奈さんの父親という事で、伊緒奈がご令嬢である事が発覚。
自分の快楽のためのウィクロスパーティー開催という動機と合わせて、

この人が脳裏をちらつきます(笑





ウィクロスパーティーはトーナメント制。よく見るとシードもありますね。
伊緒奈と戦えるのは勝ち残った1人。まぁ伊緒奈は強者以外と戦う事はあまり望んでいないのでしょう。
トーナメント制は、無駄な犠牲を増やさないという建前と、自分は雑魚とはあんまり戦いたくないという本音を上手く使い分けてる感じですね。



ところでこの謎のお手伝い達…これは浦添家の召使いか何かなのでしょうか…。
怪しげな衣装なので、この中のどれかにあきらっきーがいるんじゃないかと期待してしまいます(笑)




 
「ごめんなさい…っ きっと勝ち抜いて、あなたのことも救ってみせるから!」
全くもって不確かで危険性を孕んだ願いであるにも関わらず、迷いを見せないるう子。
るう子の願いが、すべてのセレクターにとっての救済たりえるとは言えないのに、るう子はもう止まらない。
バトルをせがんでいたタマの方がためらっています…。




 
 
「こうなりましたね…」
「おしゃべり、してくれるんだよね…?」
バトルフィールドでなら…」
「「オープン!」」
余計な言葉は要らないとばかりに火蓋を切る二人。
るう子は一衣の事も負かして、それでも願いを叶えるつもりですね。
一衣はここまで勝ち上がってきているから、少なくともこれで3敗目になる事はないはずという打算もあるにはあるのでしょうが…。




 
 
伊緒奈「生まれる気配ないね。夢限少女」
ウリス「えぇ。ただ、三回敗けたセレクターはもう現れてるみたいねぇ」
伊緒奈「あの場所に行くんだ…。あの白い部屋…アイツの待つ場所」
どうやら、伊緒奈は一度あの『白い部屋』を知っている様ですね。
伊緒奈は一応、「自分は普通の家庭に生まれた」という様なことを発言しているので、
少なくとも一度は夢限少女に到達している事は確実です。
もしかすると、何度も何度もルリグとしてもセレクターとしてもバトルをしてきたのかもしれません…。


現在の伊緒奈の置かれている境遇は、
金持ちの令嬢であり、人気トップクラスの読者モデル
恐らくですが、元々の伊緒奈の身体の持ち主だったセレクターは「大人気の読モになりたい」と「ルリグ(現在の伊緒奈)」に願ったのでしょう。
そう考えてみると、伊緒奈はどことなくつまらなそうに読モの仕事をこなしていたようにも思えます。
セレクターバトルの義務から生じた事だからと考えると辻褄は合います。


義務だからと、どこかつまらなそうにしながらトップ君臨している伊緒奈を見て、あきらっきーはさぞかし不愉快だったことでしょうね…。
あと、もしかしたら親の資産やコネもフル活用して邪魔者を無慈悲に排除しながら上り詰めていったのかも…?
立場を利用している事を考えると、伊緒奈ルリグとして読モになりたいという願いに誘導した可能性もありますね…。


ここまで長々と書いておいてなんですが、願いは「読モ」では全然なくて、現在進行形で実行中のウィクロスパーティーに関係している事…という事も考えられます。
いやぁ…ミステリアスな伊緒奈の過去を妄想するのめっちゃ楽しい…。
週一リアルタイム視聴、リアルタイム感想の醍醐味ですね!




 
一衣に苦戦するるう子。
もともと一衣はカードゲームが強くなる素養はあったみたいですし、恐らくるう子への対策もしっかりとしてきたのでしょう。




 
 
もう願いは叶っている。自分たち3人が友達だったんだと一衣に呼びかけるユヅキとるう子。
しかし一衣は、「やっぱり何も聞きたくない! 私は私の願いを叶えたい!」と悲痛に叫ぶ。


ユヅキとるう子は、一衣は「友達が欲しい」と願っているんだと思っていますが
それに対して一衣は違うと言っています。……?
どうやら、ユヅキ・るう子の二人と、一衣とで「一衣が願っているはずの事」にすれ違いが生じているようです。


さて、一衣の願いとは何でしょうか?
ユヅキ達は一衣の友達はもう居るんだと言っていますが、一衣の、もしかしたら一番大事な友達が1人足りていません。
それは緑子さん
遊月や、あきらっきーはセレクターバトルによって奪われるばかりでしたが、一衣はそうではありませんでした。
一衣は、自分が情けないバトルをしてきたばっかりに三回敗けて、失ってしまったルリグの親友を取り戻そうとしているんじゃないかと思います…。




 
考えすぎかもしれませんが(っていうか願いの予想が外れてたらかなり恥ずかしい)、
一衣を励ますユヅキの姿は緑子のソレとダブりますね…




 
 
伊緒奈「コレが私にとって、浦添伊緒奈としての、最後の戦い」
ウリス「そぉね。あなたと一緒に戦えて楽しかったわ伊緒奈。あなたみたいなクソッタレとねぇ!」
このセリフは、伊緒奈が次のバトルで夢限少女になる事が決定しているという事なんでしょう。
つまり、何らかの要因で伊緒奈の願いをウリスが叶えられる算段がついた


ウリスが伊緒奈を「クソッタレ」と罵っているのは、

  • 伊緒奈がバトル欲を満たしたいがために少女たちの夢を食い散らかしているのを目の当たりにしてきたから
  • 夢限少女として願いを叶えるためにあくどいことをしまくってきたから
  • 何度も何度もルリグとセレクターを往復して被害を広げてきたから
  • もっと大きなクソッタレな事を企んでいるから

他にも色々と思いつきますが、伊緒奈の過去は本当に気になるのでどこかでフィーチャーしてほしいですね。




さて、今回も記事作成が遅れに遅れたせいで、あと2時間後くらいには最終回が始まってしまいます。
どんな結末が待っているのか…とても楽しみです。
一応、最終回も感想を書く予定なので、よければまた読みにいらしてください。





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