selector infected WIXOSS 第9話の感想とアレコレ

前回に引き続き、selector infected WIXOSSについての記事です。
※激しくネタバレを含む記事です。ご注意ください。
また、リアルタイム記事なので個人的な予想や憶測もかなり入り交じっています。
その辺りをご承知の上で読み進めていただければと思います。








さて、
今回のエピソードで、ルリグとセレクターの入れ替わりというルールがほぼ確定しました。
これで前回の記事が、ある程度真実味を帯びてきたと思います。
リアルタイム更新とはいえ、まるっきり的外れで赤っ恥という可能性もあったので胸を撫で下ろしています…(笑)



Episode09 その真実は無情


 
 
遊月「初めてだったんだ…本当の自分の気持ち…誰かに話せたの…」
花代「遊月…」
遊月「ありがとう…花代さん…」
暗いの部屋の中で懺悔するかのように花代さんに告白する遊月…という回想シーンからスタート。
前回の次回予告の「ありがとう花代さん」という言葉が気になっていた自分としてはいきなりきたかー!って感じのスタートでした。
このシーンで、カーテンの隙間から光が花代さんに向かって差し込んでいるのですが、

  • 遊月が心を開いてくれたという花代さんにとっての光
  • 花代さんという理解者とセレクターバトルという超常の力を手に入れた遊月にとっての光
  • あるいは、二人共にとっての光

――と、色々な意味を読み取る事ができそうな印象的なシーンです…。





何度か見返していて思ったんですが、オープニングのこのシーン、
セレクターの少女達がまるでカードの中にいるかのような絵になっているんですね。
その他にも色々と深読みできそうな映像で作られていて、分島花音さんの素晴らしい歌声と、意味深な歌詞も合わさりお気に入りのオープニングです。
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いきなりきたかー!第二弾
開始早々シャワーシーンで度肝を抜かれましたが、
実際にはまだ関係が進展した訳ではなく、花代さんが肉体を再び手に入れた事を実感しているかのようなシーンでした。
そこにすかさず香月という男を絡めてくる辺りが非常にこのアニメらしいですね(笑)
もちろん遊月の願いがどうなるかという事もあるのですが、
復活=肉体=感覚=性(セックス)的な、視聴者にイメージの想起をさせる手腕が本当に抜かりない。




 
るう子の登校シーン。
「アキラってまだ行方不明なの?」
「うん。全然家に帰ってないんだって。もう一週間くらい」
噂になってるあきらっきー。
一週間家に帰らないとなるとなかなか辛そうですが、彼女ならきっと大丈夫でしょう(謎の安心感)
ひょっとして電車の乗客の中に潜んでるんじゃないかと緊張しながら探してみましたが、流石に居ませんでした。



(提供画面には亡霊みたいになっておじさんの背広の中に登場してたけど…)




 
学校では遊月と香月の「インモラルな噂」が広まっています。
でも花代さんはこれっぽっちも気にした様子無し。



ところで花代さん、多分遊月の時代からだけど上靴を素足履きなんですね…!(だから何)




 
香月が、ほのか(ポンデリング娘)に詰め寄るシーン。
至る所でヘイトをあつめているほのかちゃんですが、
このシーンだけを素直に見るとどうも取り巻き連中の方が話を大きくしたみたいですね。
ほのかちゃんは、いわゆる悪い意味で天然な子なんでしょう。
まぁ、いきなり「キスしろ」とか言う娘でもあるので、彼女の言葉を額面通りに受け取るのも難しい所ではあるのですが…。


 
クラスメイトから言われない中傷を受けて、心理的に孤立していく香月。
花代さんは特に香月に助け舟を出したり否定したりすることなく、静観。
この加速度的な香月の孤立は、まさに遊月が打ちのめされてきた世界との対立なんですがひょっとしてこれは「願い」の効果の一部なんでしょうか…?
余談ですが、この教室のシーンのガヤ(ヒソヒソ話)がめっちゃ上手くて、聞いてるだけで心がざわつきますね…。





屋上で1人空を見上げてたそがれる香月の元に現れる花代さん。
実は、冒頭の回想シーンを除いて花代さんはここに至るまで一言も言葉を発して居ない
ある程度もう分かってはいるはずの声の入れ替わりなのだけど(一応中身の入れ替わりについてはこの時点ではまだ確定ではない)、
ここまで一言も喋らせないことで、視聴者の遊月・花代への興味と緊張感を改めて引き出していると思う。
実際自分はここでまた遊月が川澄声になっていることに少し息を呑んだ。


とか何とか言ってたらいきなり告白!
 
花代「私…香月が好き…子供の頃からずっと好きだった…」




 
回想シーン。
ナレーション(?)は花代さんで記憶の中の実際の声は遊月というのが異様な雰囲気を醸し出していますね…。
なんとなくこれは花代さんが遊月から聞いたエピソードではなく、遊月の記憶が花代さんに移植されているのだという事を表しているのかなーとも感じます。



余談ですが、小学生時代の遊月って友達多かったんですね…。輪の中心にいる感じだし…。



 
 
「香月くんって、好きな人いるのかな?」
「す、好きとかそういうの気持ち悪いって…言ってたよ…」
友達にも嘘をついて香月から女を遠ざけようとしていた遊月。
なにげに小学生時代からモテモテの香月…。
周りの女の子達が成長して色気づいていくと共に、遊月の友達は段々減っていったのかもしれません…。


ところで…、
 
もしかして、同じ人…?
髪型はポンデリングが付いていてよく似ていますし、小学校→中学校という生活圏内なら十分あり得ることですが…。
仮に同じ人だったとすると、ほのかちゃんは香月の事をずっと好きで、遊月の嘘「好きとか気持ち悪いって言ってた」を真に受けて、香月の心変わりを待ち続けていたという可能性がありますね。そしていつまでたっても振り向いてくれない事に、遊月からの影響を疑い始めた…。
小学生時代からずっと遊月と香月の動向を見ていたなら、遊月の変化も見ていたでしょうしね…。
前回の「キスして!」は、そういった積み重ねの上でついに溢れでた言葉なのかもしれません。それでも「どうかしてる…」という感想は否めませんが…。





それでも一生…香月を好きでいる…。
香月に彼女が出来て、結婚して、子供が生まれて、それでも一生嘘をつき続けて…。
おばあさんになっても、一生、ひとりで。一生好きでいようって…
遊月はずっと、香月と結ばれてはならない世界に何度も何度も絶望して、香月に彼女が出来る事に怯えながら暮らしていたのでしょう。
このシーンは花代さんがやってきて、セレクターバトルで願いが叶えられると知った後の話ですが、その時点でもまだ遊月には迷いがあったようですね…。


 
「私は花代。よろしくね!」
時系列が少し前後してますが、改めて遊月と花代さんとの出会いの回想。
花代さんは自分で名前を名乗っているんですね。かと言って本名かどうかは不明ですが。


 
ここで、花代さんの声は香月には全く聞こえていないということがもう一度繰り返されているんですが、
思えば香月って、遊月が言っているセレクターバトル関連のことを全く疑ってないんですよね。
願いが叶う事とか、花代さんの事とか。
香月にありのまま話しちゃう遊月もすごいんですが、(実際るう子はおばあちゃんには話せなかった)
遊月が言っていることをありのままに信じちゃう香月もなかなか…。



 
 
遊月が花代さんに願いを話すシーン。
黒いクレヨンで塗りつぶして封じていた香月への想いが、願いが叶うという魔力によって再び色づいてしまった遊月。切ない。


色んな人が言っていたのですが、このシーンで花代さんが「減るもんじゃなし、言うだけ言ってみたら」と言ってるんですが、セレクターバトルのルール的に減るよねっていう(笑)
「よし、叶えよっか。その願い…叶えよう!」って言葉はめっちゃ頼れる姉御なんですけどね…





本当に一生懸命…
まっすぐ…まっすぐ頑張って…
まっすぐ傷ついて…まっすぐ傷つけて――
花代さんは時折、遊月の事を思い出すかのような言葉遣いになりますね。
個人的にはこのあたりが花代さんの憎めない所というか、いまだに花代さんは「私はアンタのルリグだ」という言葉を本当はまだ裏切っていないんじゃないか?と少し感じていたりもします。




 
 
香月と一緒に居られるなら
どれだけ傷ついても世界中を敵に回しても
すべてを失っても構わない
私は香月が好き
花代さんからの息を呑むような告白。
"遊月"がずっと心のなかに秘めていた言葉。ついに言うことのできなかった言葉。
ここまで正面切って香月に告白することが出来たのは、間違いなく花代さんだからだと思います。
"願いを叶えられる自分"になるというのは、つまるところそういう意味なのでしょうか。
世界がひっくりかえるような告白に、思わず香月は逃げ出してしまいます。
しかし、ついさっき世界中から敵対されたかのような気分を味わっていた香月には、花代さんからのこの言葉は深く突き刺さったことでしょう…。




 
放課後、一緒に帰ろうと香月を誘いに来た花代さん。隣にるう子はいない。
香月は昼休みの告白を聞いた後、かばんも持たずに学校から消えてしまっていた。
そしてヒソヒソと嗤いながら遊月を見ているほのかちゃんの取り巻き三人組。
やっぱりこいつらが諸悪の根源っぽいぞ!! ほのかちゃんは(あんまり)悪くなかったんや!




  
るう子を気遣って、「バトル我慢できる」とまで言うタマ。変われば変わるものです…。
しかし――


 
 
現れた一衣と遊月。
セレクターバトルはもうしたくないって割にはまだタマと一緒にいるんだね。仲良しだから仕方ないか」
この言葉は、

  • 願いがかなった後でも緑子さんと一緒に居た一衣
  • ペナルティに怯えながらもバトルを捨てられなかった遊月自身

どちらにも当てはまる事ですね…。





ところで遊月さん…なんというかだいぶおっぱいがご立派になっている気がするんですが…


 
※参考画像


 
            揺れそうにない                             揺れそう


ま、まぁメディアが変わる時におっぱいが大きくなることは良くある事ですよね…。
TCGは見た目が命ですし…!



一衣と私の願いの願いのためにバトルして!とるう子に迫る遊月。
《オープン》していないこの時点では
セレクターバトルのルールや一衣と自分の願いの内容については話さないあたり、しっかりと彼女もルリグになっていますね…。




 
開かれたバトルフィールド(←)は、黒い雷が落ちる場所。
以前の優しい光のあふれる場所(→)ではありません…。


 
セレクターバトルの真実について語る遊月。
一衣が後ろに居るにも関わらず、全てを暴露するのは既にそのルールについて一衣に公開しているからなのでしょう。
何故わざわざ一衣に情報を公開したのかと考えると、一衣が友達だったからというセンチメンタルな理由ではなく、恐らく一衣がルリグになることを望むような状況にいるからなのでしょう。
二人の現在の状況から目的を推察すると、
一衣……一生友達の出来ない身体で怯えて生きたくない。一度ルリグになって人生やりなおしたい
遊月……一衣に成り変われれば、香月との間にある障害は取り除かれるし、香月さえ居れば友達なんて要らない。
といった具合でしょうか…。
しかし、3回勝つだけならるう子に戦いを挑むのは正直あまり得策とも思えない気がするので、何か他にも目論見があるのかもしれません…。



 
遊月の描いた絵を見ながら、どこか哀しそうに「遊月…」と呟いている花代さん。
そこに香月がやってくる(あるいは先に帰宅していた?)。ノックもせずに遊月の部屋の扉を開ける香月…。



王子様の香月を描いたんだ。香月のお嫁さんになるんだって…
でも、それはいけない事だって知って、消そうとしたの何度も何度も、
上から塗りつぶして…こんなに必死に…
だけど、消せなかった――
なんとなくですが、口調が花代さんになってるような…。
遊月の想いを代弁しているかのようにも聞こえます…。


 
消せない…。ぼくも…ぼくだって、想いを消せなかった。
「自分もずっと遊月の事が好きだったが、姉弟だからってその気持ちを気づかないふりをしていた…」
と告白する香月。もうどうなっても構わないと言って"遊月の身体"を抱きしめます。
……香月を落としたのは間違いなく花代さんの手腕によるものだと思いますが、"願い"の効力は一体どの程度この結果に影響しているのでしょうか。
こういう曖昧さをはらんだシナリオが本当に良く効いている作品だなと思います。



 
 
「良かった…。願いが…かなった…」
ここで彼女が見せている涙なんですが、ここまでの話の流れ的に「遊月の願いがかなった事への涙」にも見えますし、
遊月の記憶が宿った花代さん自身も、香月への想いがとても大きくなっているので花代さん自身の涙としても何もおかしくはありません。
こうして考えると、身体をルリグに取って代わられたとしても、記憶が移植されるのであればセレクターの"願い"を成り代わったルリグによって反故にされてしまうという可能性は低そう…?
それに、記憶は引き継がれて性格はルリグの物に変わるということで、「願いを叶えられる自分になる」という表現が割りとしっくり来ることも確かです…。


…ふと思うのは、
性格が花代さん寄りになっていたとして、遊月の記憶が完全に移植されているとするのなら、この現在の遊月というのは本当に花代さんといえる存在なのでしょうか…?(哲学的問題)
あと、ピルルクたんがあきらっきーとの入れ替わりを拒否していたっぽいのは、あきらっきーの記憶が自分に流れこんできて人格が擬似あきらっきーみたくなってしまうのがまっぴらごめんだからって理由だったりする…?



この後めちゃくちゃセックスした





貴女は…ルリグになる…
謎のイメージ。謎の声。タカラトミー開発部?)
遊月がルリグに加工された時の記憶の様ですが…。(ここでおっぱい大きくしてもらった…?)






予定よりかなり長くなってしまいましたが、今回はこのへんで終わりです。お疲れ様でした。
今回は割愛しますが、次回予告も色々と期待を抱かせてくれていて楽しみです。



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